『おたるくらし・プロジェクト』フェイスブックページという,小樽の隠れた観光情報を発信するバーチャルコミュニティを運営しています.

 バーチャルコミュニティを設計する際には,多様性の確保,行動規範の設定,コミュニケーション手段の提供,信頼性の確保を考える必要があります.バーチャルコミュニティは,同じ考え方をする人たちが集まる反面,一人ひとりがフィルターバブルにはまり込む恐れもあります.コミュニティの中に,異なる社会的背景,文化,価値観を持つ人々が存在することが必要です.多様性があることで,新たな視点やアイデアをメンバーが得ることができ,自分の認識や考え方を拡張できます.バーチャルコミュニティでは,リアルなコミュニティと同様に,コミュニティメンバーが互いに尊重し合い,良好な関係を築かなければなりません.そのため,コミュニティに参加するメンバーに向け,コミュニティ・ガイドラインや行動規範を,始める前に考え公表します.具体的なガイドラインを示すことで,メンバーどうしのトラブルを回避でき,メンバーどうしが円滑にコミュニケーションできるようになります.掲示板やチャットルームなど,メンバーどうしの交流を促進する適切なコミュニケーション手段を提供することも必要です.多様性の確保,行動規範の設定,コミュニケーション手段の提供により,コミュニティの評判が高まり,信頼性を確保できます.